高精細印刷とは?
- 印刷線数 175線
- 印刷線数 240線
- 印刷線数 340線
一般的な印刷物に多く使われている175線と比べて240線は商品の質感や細部までの忠実な再現ができます。
大日印刷株式会社では、240線のほかにも高精細280線・340線・FMスクリーンにも対応しており、クオリティの求められる写真集や美術図鑑等に適しています。
高精細印刷について
高精細印刷とは、通常の175線よりも高いスクリーン線数を用いた印刷手法です。240線を越えると、肉眼で網点は見えづらく、モアレも目立たなくなります。一般印刷物よりも、美術印刷など繊細な表現が求められるものに用いられます。
弊社では、240線を標準仕様(175線も選んでいただけます)とし、340線・FMスクリーンにて仕上げる「高精細印刷」を可能にする技術・機器を導入しております。従来の印刷では、どうしても出てしまうロゼッタパターンやモアレなどを解消・減少させることが可能となります。
高精細印刷が向いているもの
高精細印刷は美術館などの図録、細部に鮮明さが求められる医学書、高級感を求められるカタログや記念誌、再現性を求められる写真集などに最適です。
高精細印刷の4つのメリット
メリット 1鮮やかな発色
網点自体が微細なため彩度の高い印刷が可能になります。鮮明で濁りのない美しい仕上がりに。
メリット 2ロゼッタパターンの解消
特定のパターン構造によって発生する甲羅模様は高精細印刷なら微細な網点のため肉眼では確認できません。
- ※ロゼッタパターンとは
- カラー印刷をよく見ると小さな亀甲模様が並んでいるのが見えます。
これは4色のインキが色ごとに定められた角度で配置されているために現れる現象です。
メリット 3モアレの減少
網点の違いや傾きによって発生する斑模様が減少し、パターン柄などの表現力が豊かになります。
メリット 4細部までクリアな表現
細かい網掛け文字や白抜き文字、淡い色調の細い線の表現が飛躍的に向上します。
FMスクリーン・AMスクリーンとは?
AMスクリーン
規則正しく並んだ網点の大きさを変えて色の階調を表現する一般的な印刷方法で、出力線数が高いほどより細かい部分までの表現が出来ます。標準で良く使用されるのは175線ですが、大日印刷株式会社では240線を標準仕様としており、綺麗な印刷を行うことが可能です。
AMスクリーンは平網を滑らかに再現できますが、網点を一定のパターンで配置し、階調を再現するためにモアレが生じてしまいます。また、品質を上げるためにスクリーン線数を高くすると網点のサイズが小さくなり印刷することが難しくなります。弊社では175線から340線までスクリーン線数の対応が可能です。どの線数が適しているのか分からないお客様には経験豊富な弊社の社員がご提案をさせていただきます。(線数の違いによる金額変更はございません。)
FMスクリーン
ランダムに配置された小さな点の密度で色の階調表現を行うことが出来ます。AMスクリーンと比較して、一定面積内でランダムに配置された点の密度で階調を再現するため、より写真に近い再現が可能でモアレの発生も抑えられます。しかし、平網のざらつきや印刷時の色の予測、コントロールが非常に難しくなります。
増刷などの場合、前回印刷した色と見当が合わない問題がよくありますが、大日印刷では印刷にこだわりを持つ職人が色の確認・調整を行っているため、難易度の高い色の再現も行うことが可能です。以前に印刷で思った通りの色が出ない・満足のいく仕上りにならなかったというお客様は一度弊社にご相談くださいませ。
XMスクリーン
大日印刷ではアグファ・ゲバルト株式会社の高精細スクリーン「Sublima」を採用しております。大日印刷では「Sublima」を使用することで、AMスクリーン・FMスクリーンどちらのデメリットも解消することが可能です。AMスクリーンが苦手とする「ハイライト」と「シャドウ」の表現部分はFM技術を用い、FMスクリーンが苦手とする中間部分の表現はAMスクリーン技術を使用することで高い再現性と平網の階調表現ができます。
また、大日印刷では現像レスCTPのため、色のブレが生じにくく綺麗な印刷になります。増刷の際、前回と色が合わないという問題があるのですが、大日印刷では網点の大きさを均一にする技術をもっている為、色のブレが最小限に抑えられます。